「あべみほ写真集『天風』（あまつかぜ）」発売記念会見

タレント・グラビアアイドルとして活動するあべが、初のヘアヌード写真集を発表した。数々の有名ミスコンでグランプリに輝くなど、トップグラドルとしての実績を重ねてきたあべにとって、本作は新たな挑戦とも言える内容となっている。彼女は「昨年、仲間とともに走り抜けて完成させたこの写真集が、ついに形になったことを非常にうれしく思う」と心境を述べた。

写真集のタイトル『天風』は、百人一首の一首「天つ風雲の通ひ路吹きとぢよ」をモチーフにしている。あべの家族は日常的に百人一首を楽しむ習慣があるといい、前作『をとめのすがた』に続き、同じ和歌からインスピレーションを受けて命名されたという。

周囲からの反応については「大きな反響があった」と話し、特に家族の中でも兄から最初に本作の構想を勧められたことを明かした。完成した写真集を早く家族に見せたいという思いも語っている。

発表当日は、写真集に登場するお気に入りの一着であるドレス姿で登場。服飾系の大学を卒業しており、元々ドレスを着てランウェイを歩きたいという思いからモデル活動を始めたとし、「気づけば、今回は何も着ていないカットもありますが、キャリア20年を迎える私自身の人生を映し出した作品になった」と語った。写真集は単なるビジュアル作品にとどまらず、これまでの歩みを振り返るような内容にもなっている。

初のヘアヌード写真集の制作に至った経緯について語った内容が注目を集めている。

きっかけは、家族でのお墓建立に関する話し合いだったという。兄に子どもが生まれたことを機に「あべ家の跡継ぎができた」として実家の墓を建てることが決まり、費用の調達について家族で相談が行われた。その際、兄から「まだもう一枚脱げるんじゃないか？」という冗談めいた提案がなされ、姉も賛同したことで、わずか5分でヘアヌード解禁が決まったと明かしている。

本作では、カメラマン・西田幸樹氏との再タッグが実現。撮影中には、打ち合わせにはなかったフルーツが登場する場面もあり、臨機応変な対応を求められるなど、撮影現場の和やかなやり取りも披露された。

写真集の完成度についてあべは「99点」と自己評価。その理由として、支えてくれた仲間たちとの出会いや運に恵まれたことを挙げ、「残り1点は未来への希望」と語っている。また、同写真集の制作は家族の提案が直接的な契機となったことから、「これは“あべ家のお墓”を建てるための作品」とユーモアを交えて説明している。