アンドレア・アーノルドが監督を務めた映画『Bird(原題)』が、『バード ここから羽ばたく』の邦題で9月5日より新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほかにて全国公開されることが決定した。
本作は、郊外の下町に暮らす12歳の少女が、“バード”と名乗る不思議な男と出会い、ささやかに、しかし確実に世界がひらかれていく姿を描いたヒューマンドラマ。『フィッシュ・タンク』『アメリカン・ハニー』で知られるアーノルドが監督と脚本を務めた。撮影監督は『哀れなる者たち』などで知られ、アーノルド監督とは短編時代からタッグを組んでいるロビー・ライアンが担当。本作では16mmフィルムのざらついた画質とスマホのデジタル映像を組み合わせ撮影を行った。これまでアーノルド監督作品は、日本では映画祭や限定公開などでしか上映の機会がなかったが、本作で全国公開が実現する。
シングルファーザーの父バグ(バリー・コーガン)と暮らし、やり場のない孤独をつのらせていた少女ベイリー(ニキヤ・アダムズ)は、ある日、草原で服装も振る舞いも奇妙な謎の男“バード”(フランツ・ロゴフスキ)と知り合う。彼のぎこちない振る舞いの中にピュアななにかを感じたベイリーは、「両親を探している」というバードの手伝いをはじめるが……。
『アメリカン・ハニー』ではビーチで日向ぼっこしていたサッシャ・レインをスカウトしたことで知られるアーノルド監督は、本作の主演にもは学校演劇の経験しかなかったという無名の少女ニキヤ・アダムズを抜擢した。自己中心的な厄介者だが家族への愛情は深い父親バグに扮したのはの、『エターナルズ』『イニシェリン島の精霊』のバリー・コーガン。正体不明の男“バード”は、『水を抱く女』『大いなる自由』のフランツ・ロゴフスキが演じた。
あわせて3種のティザービジュアルと特報映像が公開。ティザービジュアルには、モノクロで捉えられたベイリー、虫のタトゥーを身体中に入れたバグ、草原で空を仰ぐバードがそれぞれフィーチャーされている。ビジュアルは、『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』以降、全てのランティモス監督作品のスチル写真を担当する写真家・西島篤司が撮影した。手書きの「BIRD」の文字はグラフィティをイメージしたものとなっている。
特報映像には、バグとベイリーが電動キックボードに2人乗りするシーンが捉えられている。また、海に眠るように身を浸すベイリーの姿を切り取ったメイン画像も公開された。
なお、本作のムビチケ(オンライン)が6月13日よりが発売される。購入特典として、デジタルカード及びオリジナルスマホ壁紙3種がダウンロードできる。
『バード ここから羽ばたく』
9月5日(金) 新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国公開
出演:ニキヤ・アダムズ、バリー・コーガン、フランツ・ロゴフスキ
監督・脚本:アンドレア・アーノルド
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
2024年/イギリス、アメリカ、フランス、ドイツ/英語/119分/ヨーロピアンビスタ/5.1ch/原題:BIRD /日本語字幕:石田泰子
©2024 House Bird Limited, Ad Vitam Production, Arte France Cinema, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute, Pinky Promise Film Fund II Holdings LLC, FirstGen Content LLC and Bird Film LLC. All rights reserved.
公式サイト:bird-film.jp
公式X(旧Twitter):@bird_habataku