映画

BABEL LABELと韓国カカオエンターテインメントがパートナーシップを締結

コンテンツスタジオのBABEL LABELと韓国の総合エンターテインメント企業であるカカオエンターテインメントがパートナーシップを締結し、日韓の連携によるヒット映像作品の創出を目的とした共同プロジェクトを開始した。

BABEL LABELは、ドラマや映画において数々の作品を生み出し、2024年、アジア全域で観客動員数280万人、興行収入26億円を突破するヒットを記録した日台合作映画『青春 18×2 君へと続く道』や、第48回日本アカデミー賞最多12部門13の優秀賞を受賞した映画『正体』を手掛けた監督の藤井道人をはじめとする、気鋭のクリエイターが所属するコンテンツスタジオ。近年では、映像制作のみならず企画から宣伝までを一気通貫で行うコンテンツスタジオとして、脚本家集団「Writers’ room」の設置、また本パートナーシップに先駆けて締結したNetflixとの2023年から5年にわたる戦略的パートナーシップなど、映画やドラマといった映像作品によるIPビジネスの確立および映像作品の世界輸出に向けた取り組みを強化している。

今回パートナーシップを締結したカカオエンターテインメントは、韓国を代表する総合エンターテインメント企業。 同社のメディア部門ではカンヌ国際映画祭の招待作である『ベイビー・ブローカー』や『ハント』をはじめ、グローバル全域で人気を得た『ナルコの神』『ヴィンチェンツォ』『社内お見合い』『無人島のディーバ』など、様々な映画やドラマを制作すると同時に、世界的な人気を博している俳優パク・ソジュン、ヒョンビンをはじめとする韓国の俳優たちが所属する芸能事務所を傘下に置き、複合的な事業を展開している。また、韓国を代表する音楽ストリーミングサービス「MelOn」の運営と、人気K-POPアーティストが所属する音楽レーベルを傘下に置くミュージック部門、「カカオページ」、「カカオウェブトゥーン」など、ウェブ小説プラットフォームを提供するストーリー事業部門を展開するほか、カカオグループ内の系列会社であるカカオピッコマが運営するウェブトゥーン・ウェブ小説プラットフォームの「ピッコマ」とも緊密な協力を続けている。

今回BABEL LABELは、韓国発エンターテインメントとして多数のウェルメイド作品を生み出しグローバルスタジオとして大きな存在感を示しているカカオエンターテインメントとパートナーシップを締結し、ヒット作創出のための共同プロジェクトを開始。最初の試みとして、BABEL LABELに所属する藤井監督作品での協業が予定されている。藤井が韓国企業との合作プロジェクトを進めるのはカカオエンターテインメントが初となる。 両社は今後、カカオエンターテインメントが保有するストーリーIPの実写化、両社の撮影制作連携、また共同でのIP創出など、多角的な協業の形を探っていくという。

コメント

BABEL LABEL 代表取締役社長 山田久人

韓国から世界に向けて数々の素晴らしいコンテンツを生み出されているカカオさんと、日本から世界へと、同じ目標を持った我々BABEL LABELとで、このパートナーシップを組ませていただくことにより、日本と韓国から今までに見たことのないコンテンツを世界に向けて制作していけることを楽しみにしております。

BABEL LABEL監督 藤井道人

ここ数年、数多くの海外の会社やプロデューサーとコミュニケーションをとってきましたが、カカオさんから、日本の映像業界およびクリエイターへのリスペクトをとても強く感じました。皆さんとなら、自分たちももっと広い海、高い山に挑戦できると確信し、パートナーシップを結ばせていただくことになりました。グローバルスタジオとしての更なる躍進と、韓国、日本の映像業界の成長に尽力してまいります。

カカオエンターテインメント映像CICチャン・セジョン代表

韓国コンテンツが全世界的に人気を得ていく中で、ドラマ、映画の卓越した制作力量、俳優たちはもちろん、多種多様で豊富なウェブトゥーン、ウェブ小説ストーリーIPにもグローバルコンテンツ業界の積極的な関心が集まっています。このような事業力量を全て備えたカカオエンターテインメントは、今回のBABEL LABELとのパートナーシップを通じて両社の核心力量を結合しシナジーを作り出し、ウェルメイド作品を披露することで、グローバルスタジオとしての競争力をより一層強化することを期待しています。