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映画『宝島』台北金馬映画祭で正式上映決定!妻夫木聡&大友啓史監督が参加

大友啓史監督、妻夫木聡主演の映画『宝島』が、11月6日より開幕する第45回台北金馬映画祭で正式上映されることが決定した。妻夫木聡と大友啓史監督が渡台し現地での上映に参加する。

金馬映画祭はアジアで最も歴史ある国際映画祭のひとつであり、本作は現代日本映画の多様性と創造性をテーマに今年新設された“Rising Japan”部門での上映が決まった。映画祭側は「複雑な歴史的背景を持つ沖縄を舞台に、『宝島』は壮大な志をもってアイデンティティの問いに深く切り込み、現代日本映画に新たな深みと視野をもたらした」と作品を高く評価している。

<第45回台北金馬映画祭>
公式サイト:https://www.goldenhorse.org.tw/
開催期間:11月6日〜23日

また本作は、10月16日より開幕した第45回ハワイ国際映画祭にも正式招待され、沖縄移民125周年を記念して新設された“Spotlight On Okinawa”部門にて現地時間10月18日にインターナショナルプレミア上映が行われた。会場のホノルル・カハラ・モール内「Consolidated Theatres Kahala」には、若者から高齢者まで幅広い観客が詰めかけ、立ち見客も出る満席状態に。3時間11分にわたる上映の間、全員がスクリーンに集中した。

上映後には大友啓史監督が登壇し、現地観客とのQ&Aが実施された。沖縄にルーツを持つ人々をはじめ多くの観客から感想と感謝の声が寄せられ、大友監督は一つひとつ丁寧に答えた。映画化の理由について問われると、「アメリカに統治されていた時代の沖縄を、本土の人間がしっかり知るべきだと感じた。戦争が終わった後の強者と弱者のあいだに何が生まれるのか。その残酷な現実を伝えたかった」と語ったうえで、「当時の若者たちは、生きることに必死だったからこそ生命力と粘り強さを持っていた。今の時代にこそ伝えるべきメッセージがある」と言葉を続けた。

さらに、「ニュースで見ているウクライナやガザの現状と、この時代の沖縄には重なり合う部分がある」とも述べ、作品に込めた普遍的なテーマを語った。観客の一人からは「日本とアメリカによって抹消されてきた歴史を、細部まで丁寧に描いたことに感動した」と感謝の言葉が贈られた。

また、英題『Hero’s Island』の意味について問われた監督は、「沖縄が“宝の島”と呼ばれる理由を考えてほしい。『命どぅ宝』という言葉が示すように、命こそが宝であるという思いを込めた」と説明。「名もなき人々こそ真のヒーローであり、『宝島』は“Hero’s Island”でもある」と語った

『宝島』©真藤順丈/講談社 ©2025「宝島」製作委員会

出演:妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太
監督:大友啓史
原作:真藤順丈『宝島』(講談社文庫)
配給:東映/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©真藤順丈/講談社 ©2025「宝島」製作委員会

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