映画『THE MONKEY/ザ・モンキー』が2025年9月19日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開となる。父親が遺したぜんまい仕掛けの謎の猿のおもちゃを双子の兄弟が見つけたことをきっかけに、周囲で“不慮の死”が相次いで起こりはじめる。猿がドラムを叩くと誰かが死ぬと気づいた兄弟はこれを葬ろうとするが……。
“ホラーの帝王”スティーヴン・キングの短編「猿とシンバル」を基に、「ソウ」シリーズや『M3GAN/ミーガン』など数々のヒット作を生み出してきたジェームズ・ワンがプロデュース、“ホラー映画の新たな巨匠”と言われ、日本でも高い評価を得た『ロングレッグス』のオズグッド・パーキンスが監督と脚本を務め映画化した『THE MONKEY/ザ・モンキー』。本国アメリカでは、米アカデミー賞作品賞を受賞した『ANORA アノーラ』や『パラサイト 半地下の家族』など話題作を配給するNEONによって今年(2025年)2月に公開。公開前から予告編の再生回数が72時間で1億900万回を超え、インディーホラーとして最高記録を更新(アメリカ2025/01/24時点)するなど大変な話題となり、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』に次いで2位のオープニング成績で大ヒットした。

映画は、父親が遺したぜんまい仕掛けの謎の猿のおもちゃを双子の兄弟が見つけたことをきっかけに、周囲で“不慮の死”が相次いで起こりはじめる。猿がドラムを叩くと誰かが死ぬと気づいた兄弟はこれを葬ろうとするが……。
静かで不穏な空気の詩的なホラー作品が多かったパーキンス監督。本作では、兄弟の身近な人の死からはじまり、25年の時を経てさらにその数は増え、まるで殺人カタログを見ているかのようなバリエーション豊かで突飛な殺戮が繰り広げられ、呪われた家族の苦難を血みどろの絶叫マシンのようなコミカルでポップな作品として創りあげた。数多くのスティーヴン・キング作品が映像化されてきたが、キング本人が「狂気の沙汰だ」とコメントするほどこれまでにない独創的なホラーとなっている。
「映画化を始める前から、この猿のおもちゃには何かあると直感した」そう語るパーキンス監督の新しい視点から生まれた脚色は、S・キング原作の「猿とシンバル」の大まかな骨格はそのままに、脚本家兼監督ならではのディテールを加えたものだった。

「もっとも大きな変更は、小説ではハルという人物が、映画ではビルという双子の兄弟を持ったことだ」という。監督自身の育った環境から、兄弟を映画の中心に据えたいと考えたからだった。そして今回、自分の周りで不慮の死が続く中、その原因はおもちゃの猿にあるのではと疑い、おもちゃの猿をじっと見つめる双子の弟・ハルのカットや、ある悲しい出来事が、実はハルの行動によって引き寄せてしまった事実を知る兄・ビルのシーンなど、幼い兄弟の場面写真が解禁となる。双子のハルとビルの両方を演じたのは、マーベル作品の『ヴェノム』や、ギレルモ・デル・トロ監督のNetflix作品『フランケンシュタイン』などに出演する注目の若手俳優クリスチャン・コンヴェリー。内向的で繊細な少年ハルと奔放ないじめっこのビルを見事に演じて分けている。
「この猿ほど怖いものはない」ーージェームズ・ワン
本作の猿の存在について監督は、「チャッキー(『チャイルド・プレイ』)や『グレムリン』、『M3GANミーガン』とは違う。動かないキャラクターだから厄介だ。猿がドラムを叩くと周囲の人が死ぬということを理にかなったものにする必要があった」と語る。また、本作でプロデューサーを務めたジェームズ・ワンは「本作に登場する、おもちゃの猿そのものが、この映画で最終的に何を表しているのか、私の想像力を掻き立てた」と映画化決定当時の心境について語った。さらにホラージャンルに関して、原作者のS・キングは、「(自身の手がけた作品でヒットした)『ショーシャンクの空に』や『スタンド・バイ・ミー』のように現実世界を舞台にした作品とは異なり、ホラー作品の成功は難しい。だがこの映画は、“猿が小さな棒を振り回した後太鼓を叩き、人々が死ぬ”素晴らしいゴア描写はもちろん、オズ(パーキンス)ならではの撮影方法も楽しめ、たくさんの悪夢が詰まった、本当に不気味で面白い作品」と映画を賞賛している。


物語
双子の少年ハルとビル兄弟は父が遺した持ち物から、ぜんまい式のドラムを叩く猿のおもちゃを見つける。その頃から周囲で“不慮の事故死”が相次いで起こりはじめる。最初はシッターのアニーが、ほどなくして母親が亡くなった。ハルはふたりが死ぬ前にこの猿がドラムを叩いていたことに関連があるのではないかと気味悪がっておもちゃを切り刻んで捨てるが、気づくと元通りとなって戻ってきた。
母の死後、兄弟を引き取ったチップ伯父さんが“普通じゃない狩りの事故”で死んだことで、兄弟は猿を枯れ井戸へと葬った――つもりだった。
それから25年の時が経ち、一度は結婚し息子をもうけたハルだが、猿が戻ると身近な誰かが死ぬと思い、家族とは距離を置きビルとも疎遠になっていた。しかしそれは起こる。今度はアイダ伯母さんが“気味の悪い事故”で亡くなったのだ。遺品整理で伯母の家を訪れたハルは、あの猿が戻ってきたことを確信する。
■タイトル:『THE MONKEY/ザ・モンキー』
■公開表記:2025年9月19日(金)より新宿ピカデリー他全国ロードショー
■監督・脚本:オズグッド・パーキンス
■原作:スティーヴン・キング
■製作:ジェームズ・ワン
■出演:テオ・ジェームズ、タチアナ・マズラニー、クリスチャン・コンヴェリー、コリン・オブライエン、アダム・スコット、イライジャ・ウッド
■原題:THE MONKEY
■情報:2025年/アメリカ映画/98分/R-15作品
■配給:KADOKAWA
■公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/themonkey/
■X KADOKAWA【洋画公式】:https://x.com/KADOKAWA_pic
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