学生たちがオンラインを通じて募った有志のメンバーで構成された自主制作アニメーション制作チーム<スタジオDOT>。
最初はアニメを作った事がないイラストレーター、映像作家、学生等で集まって、アニメを作ってみようという思いつきで始まったプロジェクトだったが、初作品であるショートアニメ『ライヒト調査録』がインディーズアニメのオンライン映画祭「HashTagAnimationFes2022」で優秀作品賞、協賛賞を受賞。
以降は監督のVab.pngを中心に、ミュージックビデオや自主制作アニメ等を制作。
通常、インディーによるプロジェクトは少数精鋭が常だが、彼らは他と異なる表現をするため、数々の作品制作を通して大規模なチームを形成した。
<スタジオDOT>は約100名もの参加メンバーが、それぞれチームへ個性や能力を持ち寄り、各々がひとつの目標に向けて制作をする、いわば「能力共同体」。初期からいる数人のコアメンバー以外は、制作毎に募集をしながら少しずつメンバーが入れ替わり、制作を続けてきました。そんな彼らの根底に変わらずあるのは、「皆でアニメを作る事が好き」という思いだった。そんな新しいアニメ制作のスタイルで独自の世界観を作り上げていく<スタジオDOT>の最新作『轍を越えてゆけ』が完成した。
最新作『轍を越えてゆけ』が、カナダ・モントリオールで2025年7月17日(木)~ 8月3日(日)に開催されるファンタジア国際映画祭でワールドプレミア上映することが決定した。
1996年にジャンル映画祭としてスタートしたファンタジア国際映画祭は、現在では北米最大のジャンル系映画祭として、アジアやヨーロッパ、北米の作品を中心に約400作品を上映し、会期中の来場者数は10万人にのぼるほど注目度の高い国際映画祭。2023年には塚原重義原作、脚本、監督の長編アニメーション映画『クラユカバ』がファンタジア国際映画祭長編アニメーション部門で観客賞、金賞を受賞。昨年(2024年)には「侍タイムスリッパー」は観客賞金賞を受賞したことでも注目された。
クラウドファンディングで制作資金を集め、自主制作で作り上げたアニメ『轍を越えてゆけ』は、約30分の短編アニメーションながら、国際映画祭正式出品に引き続き、2025年、テアトル新宿で劇場公開(レイトショー)することも決定した。
本作の詳細は後日解禁予定。
国際映画祭正式出品&劇場公開決定を受けてスタッフの声
【監督:Vab.png】
30分、一年で完成させますと言って本当に完成するやつがあるか!と思っているのは僕だけじゃないと思います。
インターネットを使ってスタッフをどんどん増やす方針は纏めるのが大変で、途中後悔しかけましたが、最終的にはこれがなかったらあと半年はかかってたと思います。
100人のスタッフ、お疲れ様。
【美術監督:CUZ】
一年前の今頃、美術ではスケジュールプランも立てずに、みんなでイメージボードを出し合っていました。
そんな轍の美術スタッフの皆さんには、今回大判カットを本当にたくさん描いて貰い、これでもかというくらい迫力満点の映像が完成いたしました。
今後人生に立ち止まった時、何度でも見返したい…そう思わせてくれる作品です…!
【プロデューサー:ふたもく】
振り返ると、スタジオDOTでの制作が生活の一部になっていました。
経験したことのない出来事をみんなで一緒に乗り越えたからこそ、この作品が次のステップへ歩みはじめたことは心から嬉しく思います。

轍を越えてゆけ
2025年テアトル新宿でレイトショー公開
(全国順次公開予定)
■監督・脚本・演出:Vab.png
■プロデューサー: ふたもく、石巻うつろ
■撮影監督:まっしー、CloA
■美術監督:Zote、CUZ
■配給:PIC映像事務所
■上映時間 :約30分
X:https://x.com/studioDOT201
YouTube:https://youtube.com/@studiodot_animation
©︎ 2025 スタジオDOT / 轍を越えてゆけ