映画

「伊丹十三4K映画祭」

24時間まるごと 伊丹十三の映画4K 

伊丹映画<全10作品>が日本映画専門チャンネルに帰ってきます。

東京・大阪で開催された伊丹十三4K映画祭の興奮冷めやらぬなか、24時間まるごと放送です

2023年1月よりオールメディア独占放送している伊丹十三監督全10作品を、ふたたび24時間まるごと一挙放送!

配信では見られない伊丹映画が、美しく鮮明な画質で存分に堪能いただける絶好の機会です。

さらに、今回は伊丹十三4K映画祭で行われた各作品のトークイベントの模様を合わせてお届け!伊丹十三の映画、全10作品。最高画質で、心ゆくまでお楽しみください。

<放送日>

517日(土)よる8時から、一挙放送!

・日本映画+時代劇4Kではピュア4Kで放送。

・日本映画専門チャンネルでは2Kダウンコンバートで放送。

<放送作品>

ある葬式を巡る喪主と周囲の人々の人間模様。映画界に新風を吹き込んだ監督デビュー作。

『お葬式』<4Kデジタルリマスター版>(1984年・カラー・126分)

監督・脚本:伊丹十三  出演:山崎努/宮本信子 ほか

義父の葬式を体験する主人公を中心に、通夜から火葬まで3日間の出来事を様々なエピソードを盛り込んで描くヒューマン・コメディ。伊丹十三はこの監督デビュー作でその年の映画賞を席捲した。俳優夫婦の侘助(山崎)と妻・千鶴子(宮本)の元に、伊豆に住む千鶴子の父親(奥村公延)がなくなったと知らせが入る。千鶴子の母・きく江(菅井)を喪主に通夜の準備を始めるが、葬式を執り行うのは初めてである侘助にとって、戸惑うことばかりで・・・。

★本編後に宮本信子・塚原あゆ子トークイベントを放送!

流れ者の運転手が未亡人のラーメン屋を町一番のお店にするために奮闘する “ラーメン・ウェスタン”監督第2作。

『タンポポ』<4Kデジタルリマスター版><PG-12>(1985年・カラー・116分)

監督・脚本:伊丹十三  出演:山崎努/宮本信子 ほか

美しい未亡人に惹かれたトラック運転手が、彼女が営むさびれたラーメン屋を立て直すラーメン版「シェーン」。食と性にまつわるエピソードが圧倒的に面白い一作。雨の夜、タンクローリーの運転手ゴロー(山崎)とガン(渡辺)は客のいないラーメン屋に入るが、味は今ひとつ。女手ひとつで店を切り盛りしながら一人息子を育てる女主人タンポポ(宮本)のために、ゴローは最高においしいラーメンを作る作戦を練る。

国税局の女性査察官が、脱税経営者を追い詰める!国内映画賞を総ナメにした監督第3作。

『マルサの女』<4Kデジタルリマスター版><PG-12>(1987年・カラー・129分)

監督・脚本:伊丹十三 出演:宮本信子/山崎努 ほか

国税局査察部、通称“マルサ”の女性監察官と、巨額脱税者の息づまる攻防戦をスリリングに描く社会派娯楽ドラマ。伊丹十三の監督3作目で、社会現象を巻き起こす大ヒットとなった。税務署の敏腕調査官・板倉亮子(宮本)は国税局査察部に抜擢され、経験を積んでいく。ある日、タレコミ電話で権藤商事の脱税情報が入り、亮子は上司・花村(津川)と調査を開始。税務署時代から目を付けていた権藤(山崎)と、再び相対する・・・。

地上げ屋の脱税疑惑の裏には、ヤクザと宗教法人の影が・・・。「マルサの女」の続編。監督第4作。

『マルサの女2』<4Kデジタルリマスター版><PG-12>(1988年・カラー・128分)  監督・脚本:伊丹十三  出演:宮本信子/津川雅彦 ほか

国税局査察部の女性監察官・板倉亮子が、地上げ屋の顔を持つ宗教法人と闘う「マルサの女」の続篇。前作より脱税のスケールが上がり、悪人に徹した三國連太郎の演技が圧巻。ある地上げ屋を調査中の亮子(宮本)は、鬼沢鉄平(三國)という男に行き着く。地上げ屋のフィクサーである鬼沢は新興宗教・天の道教団の代表で、その背後には大物ヤクザや政治家がいた。苦心の調査の末にマルサは教団に乗り込み、鬼沢を取り調べるが・・・。

男にツキをもたらす ”あげまん” の芸者を主人公に、男たちとの葛藤を描いた大ヒット作。監督第5作。

『あげまん』<4Kデジタルリマスター版><PG-12>(1990年・カラー・120分)

監督・脚本:伊丹十三 出演:宮本信子/津川雅彦 ほか

男にツキをもたらす“あげまん”の女と、彼女の力を得ようとする男たちが繰り広げるコメディドラマ。伊丹十三は本作では花柳界に踏み込み、独特のしきたりなどを興味深く見せる。身寄りのないナヨコ(宮本)は老夫婦に育てられ、芸者の道を歩む。ナヨコを水揚げした僧侶は大出世し、その死後ナヨコはOLに。銀行員の主水(津川)と愛し合うようになると、彼もまた出世し始める。そんなナヨコに政界の黒幕・大倉(島田正吾)が目をつけ・・・。

★本編後に本多俊之トークイベントを放送!

名門ホテルを食い物にするヤクザと民事介入暴力 ”ミンボー” 専門の女性弁護士の戦い!監督第6作。

『ミンボーの女』<4Kデジタルリマスター版>(1992年・カラー・124分)

監督・脚本:伊丹十三 出演:宮本信子/宝田明 ほか

民事介入暴力専門の弁護士“ミンボーの女”とヤクザの闘いを緊張感たっぷりに描く社会派エンタテインメント作品。ヤクザ撃退マニュアル映画でもあり、公開後、伊丹十三は襲撃され重傷を負った。名門ホテル・ロイヤルコートはヤクザの逗留を許す管理の甘さから、サミット開催権を失ってしまう。支配人はヤクザ排除を決心し弁護士・井上まひる(宮本)を招く。まひるはホテルマン・鈴木(大地)と若杉(村田)に、ヤクザ対策を伝授する。

ゴールデンアロー賞:映画賞

自らガンに侵されていることを知った映画監督は・・・。死を真正面から見つめた意欲作。監督第7作。

『大病人』<4Kデジタルリマスター版>(1993年・カラー・117分) 

監督・脚本:伊丹十三 出演:三國連太郎/宮本信子 ほか

癌で余命1年の男が、残りの人生をどう生き、どう死んでゆくか葛藤する姿を描いた伊丹十三の監督7作目。山崎章郎の「病院で死ぬということ」を読んだことがきっかけで発想した。俳優兼映画監督の向井(三國)は、撮影中に倒れて病院に運ばれる。一度は退院するが、その後再び入院。妻・万里子(宮本)は担当医(津川)から、向井は末期癌で余命はあと1年と告げられる。それを知らず、病院内でも気ままに振る舞う向井だが・・・。

★本編後に山崎貴トークイベントを放送!

障害のある兄イーヨーと、彼を見守る妹マーチャンの冒険。大江健三郎原作の心洗われる物語。監督第8作。

『静かな生活』<4Kデジタルリマスター版><PG-12>(1995年・カラー・122分)

監督・脚本:伊丹十三 原作:大江健三郎 出演:渡部篤郎/佐伯日菜子/山崎努 ほか

伊丹十三が、少年時代からの友人であり義弟でもある作家・大江健三郎の短編小説を映像化。絵本作家を目指す少女と障害を持つ兄とのひと夏を、瑞々しく描き出す。本作に登場する兄「イーヨー」は大江健三郎の長男、大江光がモデルとなっている。大江光は本作の音楽も手掛けている。両親が海外に行くことになり、絵本作家を夢見るマーちゃん(佐伯)は、兄のイーヨー(渡部)と弟のオーちゃん(大森嘉之)と留守を預かることに。父親の昔の知り合いという青年・新井君(今井雅之)と親しくなり、マーちゃんは彼に気を許してしまうが・・・。

★本編後に渡部篤郎・佐伯日菜子トークイベントを放送!

“スーパー大好き” 主婦が、幼なじみの経営するスーパーを立て直すために大奮闘!監督第9作。

『スーパーの女』<4Kデジタルリマスター版>(1996年・カラー・128分) 

監督・脚本:伊丹十三 出演:宮本信子/津川雅彦 ほか

スーパー大好き主婦が、幼なじみの経営する売れないスーパーを立て直そうと奮闘する日本初のスーパーマーケット映画。知って得するスーパーの知識が満載で、主婦層を中心にヒットを記録した。閑古鳥が鳴くスーパー“正直屋”の専務・五郎(津川)は、ライバル店を調査中に幼なじみの花子(宮本)と再会する。スーパー好きの花子の鋭い視点を買い、五郎は彼女を雇うことに。問題解決のために奮闘する花子だが、職人たちと衝突してしまう。

★本編後に宮本信子・のんトークイベントを放送!

殺人事件の目撃証人“マルタイ” をカルト教団から守る刑事たち。監督第10作。

『マルタイの女』<4Kデジタルリマスター版><PG-12>(1997年・カラー・133分)

監督・脚本:伊丹十三 出演:宮本信子/西村雅彦 ほか

殺人事件を目撃した女優と、彼女を守る刑事の裁判までの日々を描いた異色のサスペンス・コメディ。伊丹十三は「ミンボーの女」での自身の殺傷事件の経験を基に脚本を執筆した。カルト教団による殺人事件を目撃した女優のビワコ(宮本)は、裁判の証言者として“マルタイ”(身辺保護の対象者)となる。堅物の刑事・立花(西村)とビワコのファンの近松(村田)が彼女をガードするが、教団側は様々な手で攻撃してくる・・・。

※さらに5/17(土)深夜330分5/18(日)あさ6時は、『「24時間まるごと 伊丹十三の映画4K」幕間(まくあい)』と題し、伊丹十三監督全10作品の公開当時の予告編をお送りします。