20歳でJapan Film Festival Los Angeles 2022のBest J. Horror賞を受賞した注目の新鋭・清水友翔監督による初の長編作品『僕の中に咲く花火』が、2025年8月22日(金)より名古屋・岐阜で先行公開、8月30日(土)よりユーロスペースほか全国で順次公開されることが決定した。これにあわせて、ポスタービジュアルと予告編が解禁された。
本作は、監督自身の出身地・岐阜を舞台に、不器用ながらも心に寄り添う青春の痛みと再生を描いた作品。脚本も自ら手がけ、実体験をもとに“喪失”と“再生”の物語を織り上げた。
主演を務めるのは、本作が映画初主演となる安部伊織。思春期の少年・大倉稔を繊細に演じる。共演には、ドラマ「パリピ孔明」で注目を集めた葵うたの、映画『ブルーを笑えるその日まで』主演の角心菜、さらに渡辺哲、加藤雅也ら実力派が脇を固める。
今回解禁されたポスターには、主人公・稔が教室でひとり佇み、窓の外を見つめる切ない姿が映し出されており、「この夏、静けさだけが残った」という印象的なキャッチコピーが添えられている。
また、予告編では、亡き母への思いを引きずる稔が、父親との関係に苦悩しながらも、母の面影を感じさせる女性・朱里と出会い、心に変化をもたらしていく姿が描かれている。思春期ならではの葛藤と、生と死を巡る感情の揺らぎが丁寧に映し出されており、観る者の心を揺さぶる内容となっている。
▼予告編
■作品情報
タイトル: 『僕の中に咲く花火』
2025年8月22日(金)より 名古屋・岐阜にて先行公開
2025年8月30日(土)より ユーロスペースほか全国順次公開
出演: 安部伊織、葵うたの、角心菜、渡辺哲、加藤雅也、水野千春、佐藤菜奈子、平川貴彬、光本学仁、桜木梨奈、田中遥琉、古澤花捺、國元なつき
脚本・監督: 清水友翔
プロデューサー: 落合賢
製作: ファイアワークスLLP
制作: フォトシンス
配給: 彩プロ
制作協力: Arc’t4Film
上映時間: 93分/ビスタサイズ/PG-12
ストーリー:
舞台は、岐阜県の田園風景が広がる田舎町。主人公・稔は10年前に母を亡くし、家族ともうまく向き合えず、心に深い空白を抱えている。死後の世界に興味を抱いた彼は、霊媒師を訪ね、やがて危うい道に踏み込んでいく。そんな稔の前に現れたのが、東京から帰省してきた年上の女性・朱里。どこか母親のような優しさを持つ彼女との出会いによって、稔の心に変化が生まれていくが──彼の前にある“喪失”の現実は、彼の内面に秘められた狂気を呼び覚ましていく。
©ファイアワークスLLP