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映画『生きがい IKIGAI』東京シネスイッチ銀座他全国順次公開決定!

演出家の宮本亞門が企画・脚本・監督を務める鹿賀丈史主演映画『生きがい IKIGAI』が、6月20日より、ユナイテッド・シネマ金沢、イオンシネマ金沢、イオンシネマ白山、シネマサンシャインかほくにて先行公開、7月11日よりシネスイッチ銀座ほかにて全国順次公開されることが決定した。

本作は、2024年1月1日に甚大な被害が生じる地震が発生し、その8カ月後に再び豪雨の災害に見舞われた石川県能登を舞台にしたショートフィルム。ミュージカル、ストレートプレイ、オペラ、歌舞伎などジャンルを越える演出家として国内外で幅広い作品を手がける宮本は、能登でのボランティア活動に参加、想像を超える被害と復興の遅れを目の当たりにし、地元民の声を聞き、言葉に触れて復興の想いを募らせることで、本作が誕生した。

主人公・信三役を演じるのは、石川県出身の鹿賀。本作への出演について、「宮本亞門さんから、能登の現状やそこに生きる人を描いたショートフィルムを撮りたいというお話を頂き、即参加したいという意思を伝えました。少しでもこのショートフィルムで能登の方々が、元気になってもらえたらと思い撮影に挑みました」と経緯を明かし、「このを通じて、観ていただいた方が少しでも強く生きていくということを感じていただけたら、これ以上幸いなことはありません」と本作に込めた思いを明かした。

信三の妻・美智子を演じるのは、能登を舞台にしたNHK連続テレビ小説『まれ』(2015年度前期)に出演しており、能登を第二の故郷だと語る常盤貴子。本作への出演に関し、「宮本亞門さんが能登のために立ち上がってくださる。私にできることがあるなら何でもしたいと思いました。」と語り、撮影現場についても「とてつもなく明るく、いつもあたたかく、愛に溢れた現場でした。それもそのはず。スタッフも、キャストも、みんながみんな、能登を思っての参加だったから。亞門監督、今の能登を撮影してくださり、ありがとうございます。今しか撮れないこの景色を胸に、復興へ向かって歩んでいきたいと思います」と振り返った。

そのほか、信三の心を開くボランティアの青年役として小林虎之介、信三の甥・尚文役として津田寛治、ボランティアセンターの上田役として根岸季衣が出演する。

企画・脚本・監督を務める宮本は、30年ぶりにメガホンを取った本作について、「能登の被災者が『元旦の震災、今度はこれか。まだ頑張らなきゃいかんのか』と語り、現地の女性が『突然、やることも目標も消える……こんなに辛いことはない』と呟いた言葉に、深いやるせなさを感じました。だから私は願います。命ある限り、諦めないでほしい。1日1日を生き抜けば、きっと希望が見える。その思いで30年ぶりにメガホンを取りました」と実際に現地での声がきっかけになっていることを語り、「この作品が、皆さんが『生きがい』を見つめ、心にそっと寄り添えますように」と本作に込められた思いを明かしている。

あわせてポスタービジュアルと予告編も公開。ポスタービジュアルには、温かな光の中でちゃぶ台を囲む信三と美智子の写真をメインに、壊れてしまった信三の家など災害の爪痕も捉えており、「それでも生きることは、喜びなんだと信じたい」というコピーが添えられている。

予告編は、倒壊した家から助け出される信三のショッキングな場面からスタート。全身泥だらけになりながらも、救助されてすぐに去ってしまう信三の姿に、心を閉ざし孤立している様子がうかがえる。しかし、ボランティアの青年との会話をきっかけに、加賀の方言で「ばかだなあ」と意味を持つ「だらやなあ」と笑う信三の姿も。信三にもう一度、生きることに目を向けさせたきっかけは何だったのか。

なお、本作との併映作品として、映画の撮影のメイキングをきっかけに訪れた能登で、人々の声を収めるうちにドキュメンタリー作品として生まれた、手塚旬子監督・編集による『能登の声 The Voice of NOTO』がラインナップされている。

コメント

鹿賀丈史(信三役)

昨年の元旦に能登地方を襲った大地震、そしてその後に起こった水害、この2つの災害に能登の人々がどれだけ心をまたカラダを痛めつけられているのかと思うと気が気ではありませんでした。
そういう想いをしている時に、宮本亞門さんから、能登の現状やそこに生きる人を描いたショートフィルムを撮りたいというお話を頂き、即参加したいという意思を伝えました。
少しでもこのショートフィルムで能登の方々が、元気になってもらえたらと思い撮影に挑みました。
撮影自体は亞門さんの想いの強さもあり、丁寧に丁寧に撮影を重ねました。
このショートフィルムを通じて、観ていただいた方が少しでも強く生きていくということを感じていただけたら、これ以上幸いなことはありません。

常盤貴子(美智子役)

宮本亞門さんが能登のために立ち上がってくださる。
私にできることがあるなら何でもしたいと思いました。
とてつもなく明るく、いつもあたたかく、愛に溢れた現場でした。
それもそのはず。
スタッフも、キャストも、みんながみんな、能登を思っての参加だったから。
亞門監督、今の能登を撮影してくださり、ありがとうございます。
今しか撮れないこの景色を胸に、復興へ向かって歩んでいきたいと思います。

宮本亞門(監督・脚本・企画)

能登の被災者が「元旦の震災、今度はこれか。まだ頑張らなきゃいかんのか」と語り、現地の女性が「突然、やることも目標も消える…こんなに辛いことはない」と呟いた言葉に、深いやるせなさを感じました。
だから私は願います。命ある限り、諦めないでほしい。1日1日を生き抜けば、きっと希望が見える。
その思いで30年ぶりにメガホンを取りました。
この作品が、皆さんが「生きがい」を見つめ、心にそっと寄り添えますように。

■公開情報
『生きがい IKIGAI』
6月20日(金)より、ユナイテッド・シネマ金沢、イオンシネマ金沢、イオンシネマ白山、シネマサンシャインかほくにて先行公開
7月11日(金)より、東京シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
出演:鹿賀丈史、根岸季衣、小林虎之介、津田寛治、常盤貴子
脚本・監督・企画:宮本亞門
制作プロダクション:ザフール
企画協力・配給:スールキートス
配給協力:フリック
特別協力:輪島市
©︎「生きがい/能登の声」フィルムパートナーズ
公式サイト:https://ikigai-movie.com
公式X(旧Twitter):https://x.com/ikigai_movie