映画『火喰鳥を、喰う』大ヒット御礼舞台挨拶
日付:10月16日(木)
会場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
登壇:水上恒司、山下美月、Snow Man・宮舘涼太、小野塚勇人
映画「火喰鳥を、喰う」の大ヒット御礼舞台挨拶が、10月16日、開催され、水上恒司、山下美月、Snow Man・宮舘涼太が登壇、イベント中には小野塚勇人がサプライズで登場しました。
水上は「こんなにも多くの方に足を運んでいただき、本当に嬉しく思います」と感謝の気持ちを述べました。山下は「前回の舞台挨拶のときも雨で、今日もあいにくの天気ですが、この作品らしい雰囲気とも言えるかもしれません」と、天候に触れながら会場の笑いを誘いました。宮舘は「上映後で少し気持ちがしっとりしているかもしれませんが、ここから一緒に盛り上がっていきましょう」と語り、和やかな空気を作りました。
また、水上は、最近参加した台湾・高雄映画祭での印象的な体験を紹介しました。「SNSの反応も嬉しいのですが、やはり直接会って言葉を交わせることの方が、より心に残ります」と述べ、現地の観客との質疑応答の中で多くの鋭い視点や興味深い質問に触れたと振り返りました。
その中には、山下のファンを公言する方や、宮舘の話題で特に反応していた観客もいたとのことです。熱心なファンの姿から、作品が国境を越えて多くの人々に届いていることを実感した様子でした。
山下は「実はちょうど1週間前に親知らずを4本同時に抜歯しまして、お仕事を少しお休みしていたんです」と近況を報告。その間は安静に過ごしていたそうで、「ベッドの中でSNSなどを見て、皆さんの感想をたくさん拝見していました」と語りました。
映画のハッシュタグを通じて多くの感想に触れたといい、「一度見ただけでは把握しきれない内容だからこそ、二度三度と観に行ってくださった方が多かったことが本当に嬉しかったです」と、作品への反響の大きさを実感している様子でした。
また、宮舘は、周囲の関係者からの反応についても触れ、「スタッフの方々も観に行ってくださっていて、後日お会いしたときに『このシーンについてちょっと質問があるんです』と話をしてくれたこともありました」と、作品を深く受け止めた声が寄せられていることを明かしました。「『僕はこう感じたんですが、撮影時はどういう気持ちだったんですか?』といったやり取りもあって、嬉しかったです」と、周囲との対話を通して作品が広がっていることに触れました。
それを受けて、水上は「考察したくなるような映画ということですよね」とコメント。宮舘さんも「“先読み不能ミステリー”ですから」と作品のキャッチコピーを引用し、会場を和ませました。
本作では、キャストの裏話や作品の裏側を楽しめる「コメンタリー副音声上映」が実施されています。収録時の様子について尋ねられると、水上は「いやあ」と少し思い出す様子を見せながら、「あの日、朝から何かやっていた気がするんですよね」と記憶を辿るように語りました。
すると、山下が「お二人は『しゃべくり007』の収録の後にいらっしゃったんですよね」とエピソードを補足。それを受けて水上は「あなたを外したとかじゃなくてね、大人の事情があるんです」と慌てて説明する場面も。山下はさらに「『しゃべくり』でご家族からのサプライズや暴露話があって、かなりお疲れのご様子でしたよね」と笑顔で振り返り、水上と宮舘が疲労が残る中で収録に臨んでいたことを明かしました。
水上も「実は、あの日すごく疲れていて、何を話したかあまり覚えていないんです」と苦笑いで振り返ると、山下は「でも、気持ちが温まった状態でお話しできました」と明るく語りました。
山下は収録内容についても触れ、「このシーンは実はアドリブだった」といった制作の裏話や、作品のテーマに絡めた「生きるか死ぬか」といった話題まで幅広く語られたことを紹介。また、「鳥、好き?みたいな話にもなったんです」とユニークなやりとりもあったことを明かし、会場の笑いを誘いました。山下さんが「仕事を5日間休んでいた感じ」と話すと、水上が「本当に5日間お休みしてたでしょ」と即座にツッコミを入れ、山下は思わず「恥ずかしい」と照れ笑いを浮かべていました。
そんな中、水上は「ひとつだけ覚えているのは、『お酒を飲みながら収録できたら楽しそうだね』と舘さんに言ったことです」と話しましたが、宮舘さんは「それ、僕は覚えてないです」と返し、場内には和やかな笑いが広がりました。
記憶が鮮明だった山下は「違いますよ。そのあと、宮舘さんが『お酒を飲みながらトマトパスタを作る予定なんだ』って、休憩時間に話していたのを覚えています」と当時のやり取りを振り返りました。
それを聞いた宮舘も「急に料理がしたくなって、自宅に帰ってから本当に作りました」と笑顔で当時の出来事を思い出しながらコメントしました。
水上が「実際に作ったんですか?」と確認すると、宮舘は「作りました、トマトパスタ」と返答。実際に行動に移していたことが明かされると、会場からは温かい笑いと拍手が起こりました。
この日、映画の公式プロモーション企画の一環として、「宣伝隊鳥」を務める福岡県久留米市・鳥類センターのヒクイドリ(メス・40歳)の命名式が行われました。名前は一般公募により募集され、3,579件もの応募が寄せられる中、水上と山下も選定に協力。最終的には園長によって名前が決定されました。
そして、水上が掛け軸の紐を引くと、そこには「火美(ビミ)」という名前が掲げられていました。宮舘は「“火”に“美しい”で火美。新しいですね」と微笑みながら感想を述べました。
水上は「映画の中で『ビミ』という言葉を一番多く使っているのは、たぶん舘さんだと思います」と語り、宮舘も「作品の内容ともつながりを感じる、ふさわしい名前だと思います」と納得の様子を見せました。
また、水上が「40歳ならではの妖艶な雰囲気がありますね」とコメントすると、山下も「熟女って感じですね」と親しみを込めて表現し、会場は再び笑いに包まれました。最後は3人そろって、「火美ちゃん、おめでとうございます」と温かく祝福の言葉を贈りました。
トークが盛り上がる中、さらに、客席の一角にスポットライトが当たると、そこには軍服姿の男性が登場。水上も「誰…?」と戸惑いを見せます。しかし、その人物が実際に貞市を演じた俳優・小野塚勇人であることが明かされると、驚きとともに会場からはどよめきが起こりました。
このサプライズは観客にも知らされていなかったため、キャスト・観客ともに驚きのリアクションに。小野塚はその空気を感じ取り、「すみません、登壇せずにもう帰りたいくらいなんですが…」と照れ笑いを浮かべながら登場しました。
小野塚は「今日は4時くらいに会場に来て、お弁当とホットドッグをいただいて、メイクをしながら軍服に着替えました」と明かすと、水上さんから「そこは嘘でも“火喰鳥を食べてました”って言ってくださいよ!」とユーモアたっぷりにツッコミが入り、会場は笑いに包まれました。
また、宮舘は小野塚の演技について、「劇中で微笑む場面の表情がとても印象的でした」と称賛の言葉を送りました。小野塚は、トークイベントの前半の間、観客に紛れて息を潜めていたとのこと。山下は「こういうお仕事もされるんですね」と発言をし、さらに場内の笑いを誘いました。小野塚は「専門ではないんですが」と笑みを浮かべ、和やかな雰囲気の中でサプライズは幕を閉じました。
舞台挨拶の最後
水上は「現在の日本において、一つの作品が長く上映され続けるというのは本当に稀なことで、最近では『国宝』と呼ばれるような作品がその代表例かもしれません。私たち映画に関わる者としては、常にそうした作品を目指していますが、実際にそれが叶うのは簡単なことではありません」と真摯に語りはじめました。
続けて、「公開から10日余りが経った今も、これほど多くのお客様にご来場いただいていることをとても嬉しく思っています」と感謝の気持ちを述べ、「ぜひ、ご家族やご友人など、身近な方にこの映画のことを話していただけたら嬉しいです。この作品が、皆さんの間で会話が生まれるきっかけや“タネ”のような存在になれたら、と願っています」と作品の広がりに期待を込めました。
出演:
水上恒司、山下美月、森田望智、吉澤健、豊田裕大、麻生祐未/宮舘涼太(Snow Man)
監督 : 本木克英
脚本 : 林民夫
原作 : 原浩『火喰鳥を、喰う』(角川ホラー文庫刊)
主題歌:マカロニえんぴつ「化け物」(トイズファクトリー)
配給 : KADOKAWA、ギャガ
企画・制作 : フラミンゴ
制作プロダクション : アークエンタテインメント
©️ 2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会