今年、RCサクセションと忌野清志郎のデビュー55周年を迎えるにあたり、その集大成ともいえるドキュメンタリー映画の制作が決定した。

1970年に「宝くじは買わない」でメジャーデビューを果たして以来、「雨あがりの夜空に」「スローバラード」「い・け・な・いルージュマジック」など、数々の名曲で日本のロックを切り拓いてきた忌野清志郎。ライブでは圧倒的なパフォーマンスで伝説を築き、“KING OF ROCK”の名を不動のものとした彼は、音楽だけでなく、俳優、作家、サイクリストなど多彩な活動を通して、愛と反骨の精神を体現し続けた。
映画では、そんな清志郎の“愛とロックの魂”を多面的に描き出す。監督は、『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』で知られる相原裕美。音楽人の生き様を情熱と敬意をもって掘り下げる手腕が高く評価されており、本作でも清志郎の人間的魅力と時代を超える音楽の力に迫る。長年のファンはもちろん、若い世代にもその魅力を再発見させる作品となりそうだ。
また、デビュー55周年を記念したプロジェクトも続々と展開中。ユニバーサルミュージックからは『シングル・マン デラックス・エディション』のLP・CDが10月15日にリリースされ、原宿のUNIVERSAL MUSIC STOREでは同タイトルのPOP UP STOREも期間限定でオープン。さらに「ASAGIRI JAM ’25」ではトリビュートバンド・ROCK’N’ROLL DREAMERSの出演が決定しており、まさに清志郎イヤーの盛り上がりを象徴している。
“ロックは生き方だ”――忌野清志郎が生涯を通じて体現した言葉が、スクリーンの中で再び鳴り響く。本作は2026年秋の公開を予定している。

■作品情報
タイトル: 忌野清志郎(仮題)
公開: 2026年秋予定
監督: 相原裕美
配給: 東映ビデオ
©2026 Kiyoshiro Movie Project
撮影:操上和美/阿部高之