第37回東京国際映画祭アジアの未来部門で『昼のアポロン、夜のアテネ』のタイトルで上映され、作品賞を受賞した映画『わたしは異邦人』が、8月23日より渋谷ユーロスペースほかで劇場公開されることが決定した。
本作は、トルコのエミネ・ユルドゥルムの監督デビュー作。地中海の面した古代都市シデを舞台に、母親を探す旅を通して成長していく若き女性の姿を描く。ストーリーにはアポロンやアテナなど、ギリシャ神話に登場する神々から着想を得た幻想的な物語が取り込まれている。
孤児として育ったイスタンブール生まれの新米霊能力者ダフネ。ヒト嫌いの彼女は人生を一かゼロかで捉えている。彼女が古代遺跡の残る地中海の古い町シデに来た目的は、長い間行方不明の母親を探すことだった。だが、ダフネの手許に残された唯一の手がかりは、遥か昔にトルコの名もない遺跡で撮影された、母親のぼやけた写真だけである。あてのない“人探し”を始めたダフネは、やがてマルクス主義革命家、娼婦、原始の巫女といった不思議な人々と出会い、彼らの協力を得て母親探しを続けるようになるのだが、彼らも“見返り”を求めてダフネに近寄って来たのだった。
あわせて、母の夢を見ているようなダフネの姿が大きく捉えられたポスタービジュアルと、歴史を感じられる街の様子を切り取った場面写真も公開された。
『わたしは異邦人』
8月23日(土)渋谷ユーロスペースほか全国順次公開
出演:エズキ・チェリキ、バルシュ・ギョネネン、セレン・ウチェル、ギセム・ウチェル、デニズ・テュルカリ
監督・脚本:エミネ・ユルドゥルム
提供:ツイン、Hulu
配給:パンドラ
2024年/カラー/トルコ/トルコ語/112分
公式サイト:http://www.pan-dora.co.jp/ihojin/
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