8月8日よりシネマート新宿ほかにて全国順次ロードショーされるイーソン・チャン主演映画『野。良犬』の予告編が公開された。
本作は、韓国の13人組ボーイズグループ SEVENTEENのメンバーであるJUNが子役時代に出演した人間ドラマ。『悟空伝』などで知られるデレク・クォック監督のデビュー作でもあり、香港電影金像奨新人監督賞にノミネートされた。
ジャッキー・チェンと共演を果たした映画『捕风追影』が公開されるなど、俳優としての活動も注目されているJUNは、子役時代に中国・香港で俳優として活躍していたことは知られていたが、なかでも本作『野。良犬』は、第3回香港映画監督協会年度大賞最優秀新人俳優賞を受賞、第27回香港電影金像奨(香港アカデミー賞)最優秀新人俳優にノミネートされていたことから、“幻の名作”として認知されていた。
主演を務めたのは、当時からトップシンガーとして絶大な人気を誇っていた香港出身のイーソン・チャン。天涯孤独なチンピラを演じ、自身と似た境遇のJUNが演じる少年と心を通わせていく繊細な心情を体現している。そのほか、ジョージ・ラム、エリック・ツァンらが脇を固めている。
黒社会に生きる孤独な男チェンはボス殺しの犯人の息子を人質として捕らえるため、彼が通うとされる小学校に用務員として潜入する。そこで心を閉ざし言葉を発さない少年ラムに、校内を詮索しているところを見られてしまい、自分は警察官で内密に捜査をしているので秘密にしてほしいとお願いする。ある日、クラス旅行ではぐれてしまったラムをチェンが助けたことから、2人の距離は縮まり、身寄りがない者同士が心を通わせるも……。
公開された予告編では、親を失い孤独を抱えながらも、似た境遇のチンピラのチェンに心を開いていく少年ラムのピュアで繊細な心情をJUNが全身を使って表現している。さらに、不信感を抱いた相手へ向ける猫のような鋭い目つき、心を開いたチェンにだけみせるいたずらっぽい笑顔、捜査に協力する使命感に燃えたまっすぐなまなざし、泣きながらチェンにすがりつき身を削るように流す涙と、幼いJUNのさまざまな表情が捉えられている。
また、香港映画である本作で使用されているのは広東語。SEVENTEENとしてデビューした後のJUNは「小さい頃は香港でずっと撮影をしていたから広東語がすごく話せたけど、その後韓国へ来て韓国語を覚えて、忘れたわけではないけど、あまりにも長い間広東語を話していなかったから今はあまり上手く話せない」と語っており、彼の新鮮な姿も見ることができる。
あわせて、ラムの姿を写し出した場面写真も公開された。
『野。良犬』
8月8日(金)シネマート新宿ほか全国順次ロードショー
監督:デレク・クォック
出演:イーソン・チャン、ジョージ・ラム、JUN(SEVENTEEN)、エリック・ツァン、リン・ユアン、スーザン・ショウ
配給:ハーク
配給協力:FLICKK
2007年/香港/広東語/90分/カラー/原題:野。良犬
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