映画

『私たちが光と想うすべて』池松壮亮らコメント、オルタナポスターも

インド映画史上初となる第77回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞したほか、100を超える世界の映画祭・映画賞にノミネート、25以上の賞を獲得した『私たちが光と想うすべて』が7月25日(金)公開。このたびオルタナティブポスター4点と、池松壮亮ら総勢12名の著名人のコメントが解禁された。

このたび解禁されたオルタナティブポスター4点は、アヌやプラバたちが抱える「想いの告白」を捉えたもの。「暗闇の中で光を思い浮かべようとするができなくて、君のことを考えた」「未来はそこにあるのに、準備ができていない」―恋、結婚、未来、家族、自分だけでは、ままならない悩みを抱える中、それでも光を見つけ、真っ直ぐに生きていこうとする彼女たちの姿と風景を収めたビジュアルとなっている。

あわせて各界の著名人からのコメントも到着。俳優の池松壮亮は「なんて美しい映画だろう。 ささやかで、ひそやかで、つつましく、静かなる言語で語られるこの映画に心を奪われ続けた」 、写真家の石田真澄は「暗闇の中の一つの灯りを頼りにする。何かを頼りにしながら、時に自分が誰かの頼りになっている。それだけで私たちは強く進んでいけるんだと思う」、スパイス料理研究家の印度カリー子は「様々な背景に生きる女性たちの希望と現実が静かに溶け合っていく描写が美しい映画でした」、シンガーソングライターの折坂悠太は「さだめを縫って夜は、電球を灯す。いくつもの小さなつぶてが、世界を、本当に少しずつ変えてきた」、俳優・画家の片岡鶴太郎は「静寂の中で、登場人物の心の機微を繊細に描きながら、 観る側に今の自分を照らし、向き合う時間をくれる。 そこに、答えを出さなくたっていい」、ライターの佐久間裕美子は「遠くの国、知らない都会で 静かに、懸命に生きる女性たちに 当てられた光から希望を受け取る」、 映画監督の岨手由貴子は「泣き出してしまいそうだった。 頼りなくて眩い彼女たちの夜に、私もいつかの夜を思い出した」 、ライター・研究者の竹田ダニエルは「語られない欲望とやさしさが、夜の街をそっと照らす。 想像することの政治性を問う作品」、歌人の俵万智は「透けて見える人生の地層に痺れた。今日が昨日になるなかで、明日の自分は作られる」、ブロードキャスターのピーター・バラカンは「世界のどこで誰が見ても間違いなく心に響く普遍的な魅力を持つ作品です。最高に良かった」 、DIVAのゆっきゅんは「いや、良すぎ。 都会の夜のそれぞれの孤独と光に見覚えがある。あなたの持つ夜もこの映画にゆっくりと愛されるべき」、アイドルの和田彩花は「大都市で交差する愛、労働、権利について、詩的にまとめられた作品。悔しさも触れにくさも、優しさで包まれていた」と、それぞれの言葉で称賛を送っている。コメント一覧・全文は以下のとおり。

著名人コメント全文 ※50音順※敬称略

なんて美しい映画だろう。
ささやかで、ひそやかで、つつましく、
静かなる言語で語られるこの映画に心を奪われ続けた。
現代インドで生きる女性たちの憂いを、
淡く滲むような色彩で、静謐なサウンドで寄り添い、
営みそのものを包み込む。
彼女たちの心の中に潜む光と連帯は、
静かなる富としてこの世界に温かい光を灯す。
―池松壮亮(俳優)

街中に溢れているネオンから一つの光を探す、自分の心臓の音を聞く、肩にもたれかかる。
暗闇の中の一つの灯りを頼りにする。何かを頼りにしながら、時に自分が誰かの頼りになっている。
それだけで私たちは強く進んでいけるんだと思う。
―石田真澄(写真家)

様々な背景に生きる女性たちの希望と現実が静かに溶け合っていく描写が美しい映画でした。
―印度カリー子(スパイス料理研究家)

さだめを縫って夜は、電球を灯す。
いくつもの小さなつぶてが、世界を、
本当に少しずつ変えてきた。
―折坂悠太(シンガーソングライター)

静寂の中で、登場人物の心の機微を繊細に描きながら、
観る側に今の自分を照らし、向き合う時間をくれる。
そこに、答えを出さなくたっていい。
―片岡鶴太郎(俳優・画家)

私たちが暮らす世界は
静かな悲しみでできている。
そして悲しみの集積が光を作る。
遠くの国、知らない都会で
静かに、懸命に生きる女性たちに
当てられた光から希望を受け取る。
―佐久間裕美子(ライター)

泣き出してしまいそうだった。
頼りなくて眩い彼女たちの夜に、私もいつかの夜を思い出した。
―岨手由貴子(映画監督)

雑踏と照明のコントラストが、彼女たちの隠された痛みと孤独を背景に浮かび上がらせ、
都市に埋もれた個の物語を際立たせる。
語られない欲望とやさしさが、夜の街をそっと照らす。
想像することの政治性を問う作品。
―竹田ダニエル(ライター・研究者)

透けて見える人生の地層に痺れた。今日が昨日になるなかで、明日の自分は作られる。
―俵万智(歌人)

ムンバイに住む看護師たちの話なのですが、
世界のどこで誰が見ても間違いなく心に響く普遍的な魅力を持つ作品です。
最高に良かった👏👏👏👏
―ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

いや、良すぎ。
都会の夜のそれぞれの孤独と光に見覚えがある。
あなたの持つ夜もこの映画にゆっくりと愛されるべき。
―ゆっきゅん(DIVA)

大都市で交差する愛、労働、権利について、詩的にまとめられた作品。
悔しさも触れにくさも、優しさで包まれていた。
―和田彩花(アイドル)

作品情報

私たちが光と想うすべて
2025年7月25日(金)よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかロードショー

CAST&STAFF
監督・脚本:パヤル・カパーリヤー
出演:カニ・クスルティ、ディヴィヤ・プラバ、チャヤ・カダム
原題:All We imagine as Light/2024年/フランス、インド、オランダ、ルクセンブルク/マラヤーラム語、ヒンディー語/118分/1.66:1/字幕:藤井美佳/配給:セテラ・インターナショナル PG12

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