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『サブスタンス』ギルモア・デル・トロ監督×コラリー・ファルジャ監督対談映像

デミ・ムーア完全復活! 第97回アカデミー賞®では主演女優賞含む5部門にノミネートされたほか、本年度賞レース主演女優賞を次々と受賞! 今最もHOTな超話題作『サブスタンス』(5.16公開)。この度、アカデミー賞®作品賞・監督賞を含む4部門を受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』(17)など、傑作ジャンル映画を生み出し続ける、メキシコの鬼才監督、ギレルモ・デル・トロ監督とコラリー・ファルジャ監督による対談を捉えた特映像が解禁された。

50歳の誕生日を迎えた元人気女優のエリザベス(デミ・ムーア)は、容姿の衰えから仕事が減少し、ある再生医療“サブスタンス”に手を出す。だが薬を注射するやいなや、エリザベスの上位互換体“スー(マーガレット・クアリー)が、エリザベスの中から現れる! 若さと美貌に加え、エリザベスの経験を武器に、たちまちスターダムを駆け上がっていくスー。だが、一つの心をシェアするふたりには【一週間ごとに入れ替わらなければならない】という絶対的なルールがあった。しかし、スーが次第にルールを破りはじめてしまい――。

映像は、アカデミー賞®作品賞・監督賞を含む4部門を受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』(17)など、傑作ジャンル映画を生み出し続ける、メキシコの鬼才監督、ギレルモ・デル・トロ監督とコラリー・ファルジャ監督による対談を捉えたもの。

ファルジャ監督のこれまでの作品は“爆発“ではなく“排出“、つまりは「個人的な想いを吐き出した作品ではないか?」というデル・トロ監督からの問いに対しファルジャ監督が「確かに2作品とも個人的な映画」と認めつつも、映画制作という自由な場所で「現実では言えないことを爆発」させたかったと告白する姿や、『サブスタンス』劇中で何度も出てくるモチーフ“鏡”“脱皮”について<おとぎ話>と<SF>というキーワードを通したそれぞれの考察、ほか映画業界での男性監督と女性監督の扱われ方の違いなどにも率直に言及。

デル・トロ監督が「最近はメキシコやヨーロッパで女性がジャンル映画として興味深い作品をつくる」「“女性ならではの繊細な視点”などクソ食らえだ(笑)」と、この動きを全面的に支持していることを表明、「そういう女性監督たちに君も親近感を持っている?」とファルジャ監督に質問すると「私の思いと全く同じです」と同意。見た目やジェンダーで<自身の意見>の捉えられ方が変わってしまう現在の偏った社会システムの問題点を提起しつつ、自身がホラーやジャンル映画に挑戦し続ける理由を、制作の現場では「女性監督はまだマイノリティ」、「権威に対しては、ジェンダーの差はまだほとんど変わっていません」と指摘。その中で戦い続けるにあたり「この世界(ホラー、ジャンル作品)なら生の感情をぶつけられるから」と吐露。なので「“これが実際の暴力”“私たちは耐えることを強いられている”」というメッセージを作品を通して訴えていることも告白した。

そんなファルジャ監督の思いを受けたデル・トロ監督は「映画『キャリー』の主人公の怒りを思い出した」「手加減しなかったところが素晴らしい」と絶賛。その後も、デル・トロ監督が「本当に美しいし、真実に満ちていると思う」と挙げる『サブスタンス』のラスト・シーンについて、それぞれの視点からの解釈を提示、デル・トロ監督は、色彩の美しさも特徴的なキューブリック監督を例に挙げながら「映画的なデザインを実現した重要な作品の一つだ」と称賛したほか、ファルジャ監督がセリフではなく視覚デザインや感覚を重視する理由や、「観客を違う世界に連れて行きたい」という想いを実現するためにこだわっていることなど、余すことなく創作の源泉について語っている。

『サブスタンス』(C)The Match Factory

美への執着と、成功への渇望がせめぎ合い、やがて狂気が侵食していくー脳裏に焼きつくヤバすぎるラストシーンから、一度見たら逃れられない!想像のはるか先で暴走する<狂気のエンタテインメント>『サブスタンス』をぜひご期待ください!

『サブスタンス』作品情報

公開日 2025年5月16日公開予定
キャスト 監督:コラリー・ファルジャ
出演:デミ・ムーア マーガレット・クアリー デニス・クエイド
配給 ギャガ
制作国 アメリカ(2024)
上映時間 142分

(C)The Match Factory