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星野源・エッセイ集「いのちの車窓から2」出版記念トークイベントオフィシャルレポート

10月1日、星野源は東京都渋谷区にあるHMV&BOOKS SHIBUYAにて、最新エッセイ集『いのちの車窓から 2』の出版記念トークイベントを開催しました。このイベントは、約30人のファンが当選し、彼の登場を心待ちにしていました。会場に足を踏み入れると、星野の温かな雰囲気が漂い、観客との親密な空気感が感じられました。

星野源の『いのちの車窓から』は、2014年から雑誌『ダ・ヴィンチ』で連載が始まりました。前作が刊行されてから約7年半後、ついに続編が登場。新作には、2017年から2023年の不定期連載原稿が収められ、さらには4つの書き下ろしが追加されて全27篇が含まれています。この本のカバーや表紙のイラストは、ビョン・ヨングン氏が手がけており、視覚的にも楽しませてくれます。

ファンとのつながりを大切に

イベント中、星野は彼のファンへの感謝の言葉を何度も口にしました。彼は、これまでのライブに足を運んでくれた観客への思いも語り、ファンとのつながりをとても大切にしています。「この近さは困る」と冗談交じりに話し、オンライン視聴者への手振りも見せるなど、和やかなトークが繰り広げられました。司会を務めたのは編集・ライターの小田部仁氏であり、信頼関係から生まれた深いトークが印象的でした。

星野は『いのちの車窓から 2』について初版が12万部という数字に感謝しつつも、実感がなかなか湧かないことを素直に語りました。特に印象に残っている推薦コメントについては、普段お世話になっている佐久間宣行氏や大好きな小説家の米澤穂信氏から寄せられたものだと話し、「しっかり読み込んでくださった」と感激を隠せませんでした。

自分にしか書けない文章とは

星野は、文筆家としてのキャリアは約20年に及ぶと話します。その根源は小学生の国語の授業にあったといいます。「感想文や作文が好きで、文章を書く職業に憧れていました。音楽や役者の仕事が軌道に乗ってから、『自分も文章を書きたい』と思うようになったんです。」

このエッセイ集を書く中で、彼は「自分にしか書けない文章とはどんなものか」と追求していきました。「自分の心の中で出てくることを大切にし、特別な強調を避けることが自然な流れを生むと思っています。エゴを削ぐ作業があったとしても、読者が共感できる経験を届けたい」と表現しました。

今後の目標とは

『いのちの車窓から 2』の中で最も好きな章について星野は、「いのちの車窓から」とタイトルが付いた書き下ろしで、「ここに全てが集約されてきた。説明は難しいが、ブワーッとしたエネルギーを感じた」と振り返りました。最後に、今後については「ひとつひとつの仕事を大切に扱うことが重要だと感じています」と語り、じっくり取り組んでいきたい意向を示していました。

星野源のトークイベントは、彼の心の内面を覗く貴重な機会であり、エッセイの背後にある創作の本質が見えた瞬間でした。今後も彼の活動から目が離せません。

書誌情報

  • – 書名: いのちの車窓から 2
  • – 著者: 星野 源
  • – 発売日: 2024年9月30日(月)
  • – 定価: 1,540円(税込)
  • – 判型: 四六判・並製
  • – 頁数: 256頁
  • – カバーイラスト: ビョン・ヨングン
  • – ISBN: 978-4-04-115411-3
  • – 発行: 株式会社KADOKAWA
  • – 書誌情報ページ
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