・イベント:『ELLE ACTIVE! FESTIVAL2024』
・開催日時:2024年 6月29日(土)11時00分~17時00分
・開催場所:麻布台ヒルズ ヒルズハウス森JPタワー34階
・登壇ゲスト:スプツニ子!、佐々木成江、大草直子、上野智子、ブリアナ・ギガンテ、
エバンズ亜莉沙、品田彩来、安居昭博、小田切ヒロ、池田美優、坂井佳奈子(敬称略)
6月29日(土)に麻布台ヒルズ ヒルズタワー34階にて、『ELLE ACTIVE! FESTIVAL2024』が開催されました。
“深めよう。いい関係でいい未来“をテーマに、あらゆる人をエンパワーし、より良い変化を共に創造していくエルのプラットフォーム「ELLE ACTIVE!」が主催する本イベント。
今年は、『エル・ジャポン』創刊35周年であると同時に、「ELLE ACTIVE! FESTIVAL」の前身となる働く女性のためのイベント「ELLE WOMEN in SOCIETY」の初開催から10年という節目。
イベントでは5つのトークショーを開催し、明るい未来に向かって“結束”するイベントが実施されました。
トークショー①:「AI時代のライフデザイン 隠れたジェンダーバイアスに気付こう」
<登壇ゲスト>:スプツニ子!、佐々木成江、坂井佳奈子
イベントに先駆け、ハースト婦⼈画報社ELLEグループ編集局⻑坂井佳奈⼦さん(※以下、坂井さんで記載)が登壇。
「Re:RELATIONSHIP!」が今回のテーマになります。コロナ禍後、皆さんのライフスタイルが変わったと思います。人と人とのコミニュケーションが色んな風に変わってきたなという所を改めて感じています。皆さん様々な角度からお話をさせていただき、聞いていただければと思います。そして、これからの未来を良くするための何かヒントになればいいなと思います。そして皆さんと一緒に未来を作っていければと思います。」
第1部のトークイベントとしてスプツニ子!さん、佐々木成江さんが登壇し、『AI時代のライフデザイン隠れたジェンダーバイアスに気付こう!』というタイトルでトークセッションが始りました。(※以下、スプツニ子!さん、佐々木さんで記載)
「5年くらい前にジェンダード・イノベーションと出会って、日本でそれを進めるための活動をしています。トップバッターという事で、皆さんとジェンダード・イノベーションを考える機会を設けていただいて光栄に思っております。」と佐々木さんは意気込みを語りました。
「様々なAIの話をできればと思います。AIはとても身近なものではありますが、ずっとテクノロジーの世界に多様性があればいいなと思っていて、女性の目線が欠けていて勿体無いなと思っているんですよ。 女性の声がもっと増えた方がいいなと思っていたので、本日はすごい楽しみにしてました。」とスプツニ子!さんは挨拶をし、AIが加速する時代に、私たちはどのようなリスクを認識して、向き合っていくべきか、そして社会はどのように進んでいくべきでしょうか?という坂井さんの問いに対し佐々木さんは「ジェンダーを考える時に、どうしても自分の経験とか固定概念に囚われてしいがちなので、データをちゃんと見て客観的に判断して行く事が重要だと思います。差があるか調べること、そしてその差を埋めてあげるという平等ではなく公正な視点が必要で、性別の固定概念を植え付けてしまうのはそれはそれで危険です。男女以外にも、様々な違いの視点を交差させて同時に考えることが必要。誰一人取り残さない社会に繋がっていくかなと思うので、皆さんで一緒に変えていきましょう。」と今後の社会の展望について話しました。
スプツニ子!さんは「平等と公平についでは私も色んな所で話ていて、最近構造的差別という言葉が議論されていて、自分自身ではフラットな考え方を意識的に持っているつもりですが、そもそもの構造が差別的だと、フラットに考えていてもそれは潜在的には差別となってしまいます。例えば、EDはPMSの5倍研究費がついたりとか、構造の偏りをしっかり是正することが大事になる。」と潜在的な日常生活の向き合い方について語りました。
トークショー②:「“いつでもご機嫌”でいるためのセルフマネジメント」
<登壇ゲスト>:大草直子、上野智子
第2部のトークイベントとして、スタイリストでWEB メディア「AMARC」の主宰を務める大草直子さんと、ラジオDJ として活躍し、FIT VIBES の代表も務める上野智子さんの2名が登壇し、『“いつでもご機嫌”でいるためのセルフマネジメント』と題して、トークセッションを開催しました。(※以下、大草さん、上野さんで記載)
大草さんは「今日は楽しみにしてまいりました!」と、上野さんは「すごくたくさんの人に来ていただいてありがとうございます。」と、イベントに参加いただいた方たちへご挨拶を述べました。
セルフマネジメント術“お仕事編”ということで、多方面で活躍されている大草さんにご自身のキャリアプランをお伺いすると、大草さんは「5年後、10年後に自分がどうなっていたいかをイメージすることが大事。イメージは簡単で、タダで誰にでもできますし。そして、年収と年商を必ずクリアに考えておくべきだと思います。なんとなくだとゴールの設定ができないので、それ対して逆算していくといいんじゃないでしょうか。」とプランニング設計を説明し、独自の見解を伝えました。
また、お仕事中にイライラしたり、落ち込むことはありますか?という質問に「もちろん!最近イライラしたのは昨晩(笑)」とお答えし、続けて「人から受けるイライラは必ず怒りを自分の前で断ち切る。パートナーや同僚、友達でも。あと行動を変えることも大事で、人からのイライラが自分に来そうな場合はドラスティックに実際に避けることが有効です。」とその時の対処法も合わせて教えていただきました。
トークショー③: 「令和のケアシップ・アイコン!コロナ禍以降の人とのつながりかた」
<登壇ゲスト>:ブリアナ・ギガンテ
第3部のトークイベントとして、人気YouTuberでポールダンサーとしての顔も持つブリアナ・ギガンテさんが登壇され『「令和のケアシップアイコン!コロナ禍以降の人とのつながりかた」と題してトークセッションを開催しました。(※以下、ブリアナさんで記載)
ご登壇後、トークセッションがスタート。リアルワールドが戻ってきて嬉しい反面、“人とのつながり方”に苦しさ抱えてしまう人も多い現状に、ユーチューバーとして活動するブリアナさん宛に届く視聴者からのコメントなどでその現状を実感することはありますか?という問いにブリアナさんは「コロナが落ち着いてきてユーチューブでいただくコメントの内容は変わってきてはおります。ご質問を拝見すると苦しんでいる方が多いと思います。」と答えしました。
ご来場された方々のリアルなお悩みにアドバイスを送ったブリアナさん。
最後に令和のケアシップ・アイコンとして、ブリアナさんが、⼈とのつながりを⼼地よく続けるために⼤事にすべきことは何だと思いますか?と問われたブリアナさんは「人に嫌われることを怖がらないことでしょうか。難しいと思いますけれども。わたくしも嫌われていて、著名な方にブロックされていますよ。理由はわからないです。お会いもしたことないので、息しているだけで嫌われるんです。それで嫌われることもあるんです。気にしてられないです。ご自身へのフォーカスを大事にしてほしい。」と自身の信条を話しました。
トークショー④: 「スローなファッションを楽しもう。消費の新しいカタチ」
<登壇ゲスト>:エバンズ亜莉沙、品田彩来、安居昭博
第4 部のトークイベントでは、エシカルコーディネーターのエバンズ亜莉沙さんと元女子サッカー選手で現在は藍染師として活躍する品田彩来さん、Circular Initiatives&Partners 代表を務める安居昭博さんの3 名が登壇しました。(※以下、エバンズさん、品田さん、安居さんで記載)
挨拶後はエバンズさんがMCに代わり進行を務め、トークセッションがスタート。
「サーキュラーエコノミー」について質問すると、安居さんは「従来は資源を取って・作って・使って・捨てるという一方通行型モデルだったけど、サーキュラーエコノミーの最大の特徴としては、私たちが何か新しいビジネスモデルを組み立てていく。もしくは、行政や国が政策を形作っていく。そして商品の設計やデザインを施す。初めの段階から覇気が出ない仕組み作りが実践されているところです。」と、続いて、もと女子サッカー選手という経歴を持つ品田さんに藍染師へ転身した理由を伺うと、品田さんは「(サッカー選手として活動している中で)地球環境の著しい変化に対して自分の中で危機感を感じてしまいました。小さな抵抗でも自分で何かをしたくなったのがきっかけです。いろいろな社会問題が裏側から見えてきて、もう一度勉強をしなおしたいと準備している最中に、藍染に出会い魅力を感じました。」と藍染師に転身した理由を述べました。
もっと“スローファッション”が世の中に普及するための楽しみ方や実践方法についてアドバイスを求められた際に安居さんは「現場に足を運んで自分で手足を動かして体験したりすると、おもしろいので、消費者から利用者へという部分を楽しみながら、深くそれぞれの事柄を知っていくというのを、僕もまだまだやっていきたいです。」と、品田さんは「難しい問題のように見えるけど、調べてみると楽しいものとか実践できるものがたくさんある。でも逆に言うと調べないと出てこない。作り手、企業側がその壁を感じさせないように身近に溶け込ませるかが重要ですし、こっち(発信する)側の努力がもっと必要です。」と独自の見解を述べました。
最後にエバンズさんが「自分で現場に行って触れてみると、ものをもっと大切にしようという気持ちが芽生えると思います。環境の持続可能性を考えるときに、文化の持続や環境の持続がなかったら寂しい。自然と共存して育んできた文化や伝統技術だったりするので、そういうところを大切にするところから、今回の話に繋がっていくのかなと思います。」とアドバイスしました。
トークショー⑤: 「小田切ヒロ×池田美優の“今こそ必要なギャルマインド”」
<登壇ゲスト>:小田切ヒロ、池田美優
イベントラストの第5部のトークイベントでは、ヘア&メイクアップアーティスト⼩⽥切ヒロさんと令和のギャルタレント“みちょぱ”こと池⽥美優さんが登壇し、『ELLE girl Next LAB Presents 小田切ヒロ×池田美優の“今こそ必要なギャルマインド”』と題してトークセッションを開催しました。(※以下、小田切さん、みちょぱさんで記載)
登壇された小田切さんは「貴重な、皆様の人生の1ページなるような素敵な会になればと思いますので、よろしくお願いします。」と自己紹介をし、みちょぱさんは「私も素敵な1ページになるように…(笑) わたし小田切さんとお会いするのは、初めましてですので、どんな感じになるのかワクワクしながら。短い間ですが、ぜひ楽しんでください。」と元気に挨拶をしました。
なぜ今“ギャルマインド”が⼤切なのでしょうか?という問いに対し小田切さんは「ギャルマインドは他人事じゃないってことです。ギャルのマインドっていうのはポジティブであって、前向きであって人生を楽しみたいっていう勢いがあるマインドなんですね。人ごとではなく人生というのは終わりまでが人生というものになるので、そのマインドを持つ事が大事」とマインドの大切さを話しました。Z世代の代表として芸能界で⼤活躍ですが、ギャルマインドが⼤切だなと感じる時はありますか?という質問に池田さんは「メイクだけでなく違う部分でギャルマインドを持つっていうのは凄く大事だと思う。私はよく日サロに行ってバランスをみて顔以外バンバン焼いているんですけど(笑)、何事にも前向き、プラス思考っていうのが凄く大事で、プラス思考になるとそこにパワーが出てくると思うし、マイナス思考になるとパワーをそそげなくなる。私は「ギャルだね」って言われてきたから今回小田切さんが言語化してくれているから凄く嬉しい。」と答えしました。
会場の方々からのご質問にも直接お答えいただき、トークセッション最後に小田切さんが「生身で皆様の目を見てお話しできたのがとっても嬉しかったです。今日のお話がですね、皆さんの人生の1ページになったかなって勝手に思っておりますので、今日のお話がちょっとネガティブになった時にちょっと思い出していただくだけで御の字でございますので、帰っていただいたら自分がリラックスできる場所を見つけていただきたいと思います。」と思いを伝え、池田さんは「小田切さんの言葉に圧巻され、勢いにも圧巻されて、あっという間の40分だったんですけど、あんまりこういう内容をSNS上以外で自分の言葉にすることがないので、少し不安な部分もありましたが、今日話したことを全部を落としこまなくていいから、自分のできそうなことを1つでもいいからできればいいと思います。やっていく上で見つかっていけばいいと思います。ギャルがこうやってフューチャーされているのは凄く嬉しいし、間違ったギャルが生まれないように(笑)、ギャルって可愛いでしょ、最高なんだよ!楽しそうでしょって思ってもらって、家に帰るまでギャルマインドで(笑)」と締めくくり、大盛況の中、『ELLE ACTIVE! FESTIVAL2024』「は終了いたしました。
<『ELLE Japon(エル・ジャポン)』について>
『エル・ジャポン』は、世界で愛されているファッション誌『ELLE(エル)』の日本版として(毎月28日発売)、1989年に創刊、2024年に35周年を迎えます。コンセプトは「Open your appetite -好奇心いっぱいに生きて」。1945年のフランスで初めての『エル』が発刊されたとき、『エル』の創始者であるエレーヌ・ラザレフが読者に向けて語りかけた言葉です。ファッションをキラーコンテンツに、ビューティ、カルチャー、ライフスタイルなど、今に生きる女性たちを元気にするメッセージと明日へのイメージを高感度に発信します。そして1996年、初の女性誌ウェブマガジンとして誕生したのが『エル デジタル』。2021年に25周年を迎えた『エル デジタル』は、時代のニーズに合わせて進化を続け、デジタルファッションメディアのパイオニア的存在として、圧倒的なボリュームのオリジナル記事を毎日更新しています。
また、『エル・ジャポン』の雑誌には、「FSC 認証」の紙を使用しています。紙面においては、環境に配慮されたベジタブルオイルインク、nonVOCink(一部除く)を使用しています。2023年3月からはグリーン電力の導入による印刷・製本でお届けしており、責任ある調達と雑誌づくりを目指しています。
※FSC 認証――適切に管理された森林と、責任をもって調達された林産物に対する国際的な認証制度(ライセンス番号: FSC -C 103651)
※グリーン電力の導入――「グリーン電力証書システム」を使用した取り組みです。自然エネルギーにより発電された電気の環境付加価値を「グリーン電力証書」という形で取引しており、「グリーン電力証書」を購入することで、証書に記載された電力量(kWh)相当分の自然エネルギー由来の電力を使用しているとみなされ、国内の自然エネルギー普及や温暖化の抑制、省エネルギー(化石燃料の消費削減)等に貢献することができます。
<ELLE ACTIVE! FESTIVAL(エル・アクティブ・フェスティバル)>
2015年に採択された国連が主導する持続可能な開発目標「SDGs」の達成に向け、日本でもここ数年で積極的な活動が巻き起こっています。「ELLE」はそのムーブメントの牽引役として2014年より女性たちの生き方や働き方の道しるべを提案するイベント「ELLE WOMEN in SOCIETY(エル・ウーマン・イン・ソサエティ)」を主催(2017年からは「ELLE」グループ主催)してきました。