本作は、マンガ作家岩本ナオの人気作品を原作とした映画で、「このマンガがすごい!」のランキングで2017年に「金の国 水の国」、2018年に「マロニエ王国の七人の騎士」と異なる作品でオンナ編で1位を獲得しています。主人公ナランバヤル役の賀来は、浜辺をエスコートして登場し、自身の役柄について「性格はちゃらんぽらんに見えるが、頭が切れて機転が利く心優しい青年」と述べています。彼は役柄に重なるところはないとしながらも、尊敬の気持ちで役に取り組んだと語っています。
物語は商業国家であるアルハミト国のおっとり王女サーラ(演: 浜辺)と、水と自然に恵まれた貧しいバイカリ国の建築士ナランバヤル(演: 賀来)という二人の出会いから展開します。彼らは偶然に夫婦役を演じることになり、次第に恋に落ちていく様子が描かれます。物語は敵対する国の問題を小さな嘘と優しさで解決していくという要素を含んでおり、二人の恋愛を中心に進んでいきます。
浜辺は、本作について「人によって刺さるところが違うが、心がほぐれて水が流れるようなシーンがちりばめられている」と語りました。また、戸田役の第一王女レオポルディーネ役の戸田については、「賀来くんと浜辺さんが絵そのままだと思うくらいピッタリで、息をのんだ。音楽も素晴らしく、みんなの声がマッチしていた」とコメントしました。彼らは一緒にアフレコを行っていなかったそうです。
浜辺が演じるのは、「金の国」の第93王女サーラ役で、「おっとりと静かに暮らしている王女」と詳しく説明しています。一方、戸田が演じる第一王女レオポルディーネは強くて怖いイメージですが、悪い人ではなく真剣に国のことを考える頭の良い王女であり、品格もある難しい役だと述べています。
浜辺は作品について、「敵対する国の問題を小さな嘘や優しさで解決していく物語で、凝り固まった心がぽかぽかと温まった」とコメントしています。また、浜辺は軽快なトーンで「お酒をたしなむのが好きで、この間九州料理屋に行った時にからしれんこんを食べて、めちゃくちゃ辛くて泣きました」と話し、会場を笑わせました。
本作のテーマ曲を歌った琴音は緊張したが、観客の前で歌うのは久しぶりであり、華やかな場所に参加できてとても嬉しいと述べました。また、音楽担当のEvan Callは、「作中に登場する2つの国は文化が異なるため、音楽でもそれを表現したかった。楽器を選んでオーケストラと混ぜて使用している」と説明しています。
最後に、浜辺は「日々過ごしている中でさまざまな問題にぶつかることがありますが、優しさと温かさがあれば解決できるという勇気をこの作品から得ました」と述べました。賀来は「映画を観た後、温かい雰囲気に包まれるような感覚になりました。皆さんも心を無にして映画の世界観に浸り、ほっこりした気持ちで帰っていただけたら」とメッセージを伝えました。